水のおはなし【152】

2018/02/07

台湾は本当に親日国なのか。そもそも国なのか、それは本題ではないので触れずにおく。年末年始にかけて現地取材を試みたので記録を残す。ただの旅日記とも言う。

大晦日のお昼過ぎに台北松山空港に着くと、台湾人のオバさまがガイドとして出迎えてくれた。日本語ペラペラ、陽気で早口、よく話す人だ。

小籠包の優待券いるか?並ばない入れる、肉汁じゅわっ美味しい!」

「親日だ!」

親日と確信した。ありがたくオバさまのサイン入り優待券を頂戴した、がなんとなく空気がおかしい。どうやら優待券はもらうものではなく食事券で購入するものだったらしい。まあ流れで買うことになった。夕方にそのお店、鼎泰豐(ディンタイフォン)に行ってみると本当に混んでいる。どや顔で優待券を差し出すと2時間待ちが1時間待ちに優待された。

翌日も地下鉄で移動していた。うっかりミンティアを頬張ってしまわないように、車内飲食罰金の罠に気をつけながら周りを見渡していると、台湾人が身に付けているジャケットやカバンの共通ブランドが目に入った。

極度乾燥(しなさい)Superdry.

「親日だ!」

親日と確信した。日本語をファッション感覚で使ってくれている。意味は謎だが、Cool に近いのか。こっそり手元のスマホでそのブランドを調べてみるとイギリスのブランドであることが分かった。

3日目、タクシーで国立故宮博物院に移動し、本当に貴重かどうかちょっと判断しづらい白菜の翡翠などを見学した。またタクシーで帰ろうとすると、見知らぬ台湾人のオジイさまが話しかけてきた。

「台北帰る、車出せる、仕事終わた、帰るところ」

「親日だ!」

親日と確信した。またしても日本語ペラペラ。名刺もいただけた。お茶屋さんを営んでいるそうだ。よくよく話を聞くとタクシーより安く車に乗せてあげるという意味だったらしい。駐車場に移動すると日本車が駐めてあった、まあ乗せてもらうことにした。車中では、浅草は行ったことがあるので今度は京都に行きたい、娘は2人とも結婚しているが40過ぎの息子は独身なんだとか、身の上話をしてくれた。そして少し親しくなった流れで営んでいるお茶屋さんに行くことになった。

お店ではオジイさまの妻と思われるオバアさまが目の前でお茶を注いでくれた。試飲販売である。夫婦の役割分担がしっかりしていると思った。台湾の水道水は飲めないのでミネラルウォーターを使ってくれたのだと思う、とても美味しい。烏龍茶、紅茶、ほうじ茶と次々に何杯も注いでくれた。ところどころで買う気があるかとオバアさまからの確認を受けた。烏龍茶の「阿里山茶(ありさんちゃ)」は緑茶のようで特に美味しかったので2パックもらうと伝えると、10パック買ってと言われた。さすがに高級茶だったので5パックで勘弁してもらった。おまけに1パックもらった。

いろいろあったが楽しい正月を過ごせたので、台湾は親日であるということにさせていただければ幸いである。

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